1月8日(日)、水沢競馬場。
みちのく最強の愛されジョッキー、皆川麻由美騎手の引退セレモニーが行われました。
「正直言って、『あと1年くらいは騎手を続けたかった』っていう気持ちもあります。馬に乗る
のは楽しいし、脱臼癖のあった右肩を手術したのも、もう少し騎手を続けるためだったから。
でも、父の具合がよくないので、埼玉の実家で家業を継ぎます。今まで好きなことをさせてもらっ
てきたから、親孝行をしたいなと思います」
「レディースも楽しかったし、自分で調教をつけた馬でレースを勝ったときは、本当に嬉しかっ
たですね。この8年間、成績はヘタレだったけど、本当にたくさんの人達に応援してもらって、
楽しい騎手生活でした。次の夢は、『岩手競馬の馬主になること』なんですけど……いっぱい稼
がないと(笑)!」
引退セレモニーで、菅原勲騎手が言いました。
「皆川さん、お疲れ様でした。8年という短い間でしたけども、皆川は騎手みんなを盛り上げて
くれるムードメーカーでした。苦しいときでも、貴女が笑いで、かなり盛り上げてくれました。
本当にありがとうございました。寂しいですけども、次の仕事も頑張ってください。そして岩手
競馬を、ずっと応援してください。お疲れ様でした」
いたおたん(C皆川騎手)が訥々と語る言葉に、愛があふれていました。
「もっと続けたかったなっていうところもあるんですけど、みんなに愛されて、『岩手の騎手で
よかったな』って思います!」
泣くまいと我慢してたのに、赤見千尋さんが号泣するものだから、ふじポンも私もあえなく撃沈。
皆川騎手もうるうる来てたけど、なんとか持ちこたえて、笑顔を貫きました。
皆川騎手は数年前から「結婚して子供を生みたいっす! 高知の森井(美香騎手)に先こされた
ー!!」なんて身悶えながらも、「『いま教養センターにいる女の子の騎手候補生にレディース
(LJS)で会うまでは、頑張らなきゃね』と思っているんです」と言っていました。
女の子の騎手候補生」イコール、昨年デビューした北海道の下村瑠衣騎手です。
昨年のLJSでは、なにもかも初めてな下村騎手に声をかけたりちょっかいを出したりして、緊
張をほぐしてあげようとする皆川騎手の姿がありました。
LJSで出場騎手の集合写真を撮るときに、変顔をしたりシモネタを言ったりして笑いを巻き起
こすのは、必ず皆川騎手でした。
それでみんなの表情が和らぐので、撮影する側としては、とてもありがたかった。
強心臓と見えて「実はテンパリ症」で、LJSのときもドキドキするので、わざとおどけてごま
かしたりしていたんだそうです。
テンパリながら仲間を気遣い、全力でファンサービスをかまし、報道陣がどんな質問を投げかけ
ても元気一杯に答えてくれる。
どんなに悔しい負け方をしても、勝った騎手をめいっぱい祝福する。
どんだけいい子なんだ。
皆川騎手は引退セレモニーでも変顔をぶちかまし、雪中ダイブし、コマネチを炸裂させました。
雪にも負けず 寒さにも負けず
雪中ダイブして雪まみれる
“自分を勘定に入れずに”
「元気だけがとりえの皆川麻由美なので、第二の人生も、心のどこかで応援してください。
ありがとうございました!」
皆川騎手の生笑顔や生変顔をなかなか見られなくなるのは本当に寂しいけれど、写真を見てパワー
をもらいながら応援しています。
結婚を前提にお付き合いしている方と一緒に、元気に幸せに暮らしてくださいね。
いつか馬主さんとして岩手競馬に帰って来ることができるように商売繁盛を祈ってます。
皆川マンナ、第二の人生に幸あれ!
1月9日(月)、水沢競馬場。
ダービーグランプリや桐花賞や金杯を勝って大一番での強さを見せつけた阿部英俊騎手が、今シー
ズンラスト開催日の最終レースを制しました。
怒涛の左鞭連打で菅原勲騎手の追撃を振り切った阿部騎手。
だけど心なしか微妙な表情……?
「阿部の人でなし~」と言いながら上がってきた菅原騎手は、「いやー最後は勝ちたかったな。
見た?あんなに鞭打って(笑)」と、仲のいい阿部騎手にブーイング。
菅原騎手はブーブー言いながらも、すっきり晴れやかな笑顔を浮かべていました。
この日はスタンド1階のインフォメーション前で、高知名物の芋けんぴと、園田の名誘導馬マコー
リーのストラップをチャリティー販売させていただきました。
早朝、お化粧も後回しにして競馬場まで送ってくれたふじポンに感謝!
テレトラックでも、トークイベントの合間に芋けんぴを販売させていただきました。
南部杯の日に東京競馬場の101号投票所(岩手競馬場外発売所)で自著を即売させていただいた
時に続いて、須田鷹雄さんに呼び込みをしてもらってしまった……。
呼び込み巧者の須田さんや、朝から販売を手伝ってくれたふじポンをはじめ、多くの方々にご尽
力いただき、240袋の芋けんぴが完売しました。
マコーリーストラップ30個も完売。
おまけとしてお配りした高知競馬+福山競馬の両A面ガイドブックや園田競馬ガイドブックも好
評でした。
水沢競馬場での芋けんぴ&マコーリーストラップ販売の収益。
高知競馬場と園田競馬場での南部せんべい販売の収益。
そして思いがけずお預かりした支援金。
計15万5500円は、岩手県の釜石市や大槌町などでボランティア活動をされている「和」ring-
projectを通じて、東北の仮設住宅で生活する方々のために活用していただきます。
たくさんの競馬ファンや競馬関係者のみなさんにご協力いただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
この場をお借りして、御礼申し上げます。
できれば直接届けたいけど、釜石ってどうやって行ったらいいんだろう。
などと考えていると、「和」ring-projectの存在をブログを通じて教えてくれたふじポンが言いま
した。
「楽天競馬の小原さんが、せんとくんと一緒に沿岸に行くんだって」
小原さんはずっと「東北沿岸を再訪したい」と思っていたそうです。
ふじポンと負傷加療中の高松亮騎手が集めた毛布や防寒具は、せんとくん(ADKの高橋さん)
に託され、「和」ring-projectに届けられるとのこと。
というわけで、1月10日(火)。
せんとくんの車に便乗して、収益と支援金をお渡ししてきました。
「和」ring-projectは、東日本大震災で被災し多くを失いながらも、ふるさとに残る事を誓った若
者達が中心となって活動している団体です。
津波で倒壊した家屋を使ってキーホルダーを製作しながら、仮設住宅や借り入れ住宅にお住まい
の方々などに、布団や毛布、防寒具等を届けようと奔走しています。
「和」ring-projectの公式サイト http://www.ring-project.jp/
代表の池ノ谷伸吾さんのブログ http://ameblo.jp/shingo1971117/
池ノ谷さんに、釜石市や大槌町を案内していただきました。
<JR大槌駅>
津波の爪痕を目の当たりにして。
震災後に埼玉から大槌へ移り住み駆け回っている池ノ谷さんのお話を聴いて、まだまだこれから
なんだな……と痛感しました。
2011年3月11日のことを、東北沿岸で生活している人々のことを忘れてはいけないし、自分にで
きることをやり続けていくべきなんだと、改めて思いました。
人は忘れる生き物で、辛い記憶を忘れるから生きていけるような気もします。でも、まだ早い。
岩手に競馬があるから、岩手競馬に関わる人々と知り合えたから、東北と繋がっていられる。
私は競馬に救われています。
震災直後に「競馬どころじゃない」と思ったのが嘘みたいです。
競馬を好きになってよかった。
岩手競馬が続いてくれて、本当によかった。
競馬を愛するみんなと一緒にトウケイニセイ記念デーを楽しみながら、しみじみ思った。
春が来たら、また賭けにゆこう。













































